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<フライヤー表紙> |
【AGAPE store 公演】 | |
後藤ひろひとG2 | ||
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松尾貴史、三上市朗、八十田勇一、松永玲子、菅原永二、坂田聡、篠原ともえ、粟根まこと、後藤ひろひと | |
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東京公演 1/8〜22 札幌公演 1/26〜28 岩手公演 1/31 仙台公演 2/1 新潟公演 2/04 大阪公演 2/10〜12 大分公演 2/14 広島公演 2/15 松山公演 2/16 北九州公演 2/18〜19 |
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..東京公演[本多劇場]2006/01/13 |
舞台はアメリカ/ハドソン川のほとりにある、とある雑貨店。フランク・シナトラをこよなく愛する神崎(後藤ひろひと)が経営するこの店に、訳ありで強盗に入る代議士秘書見習いで逃げ腰の潤一(菅原永二)と、それに手を貸すハメになった幼馴染みの摩耶(篠原ともえ)。レジの金目当ての単純な強盗作業のハズが、勘違いの達人-木太郎(八十田勇一)と出会った事で事態は急変。大悪化!!! 勘違いが勘違いを生み、現社長-加賀(坂田聡)・適当な健三(松尾貴史)・天才ハッカー-皿袋(松永玲子)・かつての宿敵-川島(三上市朗)も加わって、何億ドルというレベルのビジネス・ゲームに変貌を遂げていく。 6年越しのBIGシリーズの幕を降ろす、奇想天外なお話の堂々の完結編。 |
後藤ひろひと氏の作品はとてもユーモラスで、ハートフルで、無駄がなくて、観終わって「ジーン」とくるモノが多い。 この『BIGGEST BIZ』は、6年前に初演された『BIG BIZ』『BIGGER BIZ』の完結編。あいにく私は前作を観ていなかったけれど、「観ていなくても十分楽しめる内容になっています」と謳われ、脚本は大王、更には劇団『猫のホテル』の菅原永二さんご出演となれば、見逃したら損すると思って急遽当日券にていってまいりました。 もうね〜、、、本当に面白かった!!! ←コレくらい面白かった(笑) 無駄がないし、リズム感良く次々と進んで行くし、各役者さんのキャラも立ってるし、それぞれが芸達者だし、小道具使いも心憎い!! 何より、最後迄笑いの絶えない、楽しいストーリーで気分も凄い晴れやか。しかも、ストーリーの舞台は神崎(後藤ひろひと)経営の雑貨屋ONLY。文字どおり1つの空間のみで繰り広げられる訳です。ここに、何人もの登場人物が、絶妙なタイミングで入れ替わり立ち代わりやってきて、話しが転がり始める。それも自然に、最後まできちんと繋がって無駄も破綻もない。←大王作品ですもの、当然ですな(汗) エンディングではそれぞれが見せる清々しい表情、それまでのお話のから感じたなんとも言えない安堵感や達成感、そしてこの作品『BIGEEST BIZ』の完成度の高さから、あまりにも感激しちゃって自然と涙が溢れ出た。もう、ダーダ−(笑) 特定の登場人物に気持ちが共鳴するという局所的な感激なんかじゃないんです。全部が良い。本(台本)も、役者も、キャラクターも、演出も、セットも、照明も、音楽も、衣装も。全部がめちゃめちゃ良い。ちょっとした小道具ですら、無駄が無く活躍する。こんなにも完璧な作品、そんなに無いです。前作・前々作と観ていなくても、十二分に楽しめた。こんなに素敵なお芝居を、当日券ながら本多劇場のD列とE列の間の通路に出たパイプ席のほぼ真ん中で見れるとは・・・。カミサマありがとう(T人T) ストーリーの始まりは、この物語りの結末。手作り感のある看板に、カーテン。そしてマスクスタンドの前で涙に曇る木太郎(八十田勇一)と仕事をしない時の姿の皿袋(松永玲子)。2人だけに当てられたライト。2人並んで、今までの事を振り返ってスピーチをする木太郎に、合いの手を入れる皿袋。スピーチは昔の前作・前々作のエピソードのようで、客席からは「そうそう!」と共感している笑いが溢れ沸く。ココで聞く昔のエピソードを自分ながら想像し、今回のこのストーリーのココに辿り着く迄にどんな事があって、どんな気持ちでこの2人がスピーチをして居るのか、この時点で私の興味と想像は悶々と膨れ上がった。 暗転して目の前に現れたのが神崎が経営している雑貨屋。アメリカのドラマに出てきそうな、シンプルでいてアメリカンな商品が店の彩りのようにディスプレーされている清潔感あるお店。下手に店の入口ドアとレジカウンターがあり、上手にはお菓子や日用品の積まれた棚と小さなテーブルと椅子が二脚。中央には平積みの商品。これらのセットを見ているだけでも興味深くて面白い。 お店にはオーナーである神崎が気持ち良く、愛するシナトラの曲を流し、代議士秘書見習いの潤一(菅原永二)と、摩耶(篠原ともえ)と3人で他愛のないお話をしている。「あぁ。大王が目の前で動いている・・・。篠原ともえちゃん、昔はシノラーとか言ってたのに綺麗になったなぁ〜・・・。菅原さんの挙動不振っぷりは、天下一品だ〜・・・。」としみじみしてしまった(笑) そこに入れ替わり立ち代わりで木太郎や健三(松尾貴史)がやってくる。オーナーの神崎ともブッキングすることないから、勘違いが勘違いを生んで・・・ストーリーは転がるんだなぁ〜。 ストーリーも色々と絡まり、潤一が何故訳あり強盗に入らなくてはならなかったのか明らかになっていく。それを電話モノマネが得意の健三が無茶な事して・・・膨らませてくんだね〜(笑) 息付く間もなく色々なセンテンスの笑いが「コレでもか!」と押し寄せて、始終始終笑いっぱなし(笑) 中盤では宿敵-トム・ジョーンズ愛する川島(三上市朗)とシナトラ愛する神崎とが、ライトセーバー片手に「音楽を流す時間」でケンカしてるし(笑) ホント、コレでもか! ってされた(笑) もちろん、タイトル通りのビックビジネスの規模はそりゃもう莫大で、今回のチーム(主力メンバーね)の大仕事が始る。余りのビックビジネスだけに、もうこのメンバー一同が会する事すら出来なくなってしまう位のマネーゲーム。渋い川島のハッキング中の姿が真逆のイメージだったり、皿袋さんのセクスィ〜なお姿は今回が一番ゴージャスで気合い入ってたりと、クールな中でも笑いを忘れていない(笑) そんな中、いつものキャラと違ってびしっと締めた皿袋さんの一言は重かったね。 もう絶妙で絶品! なんて表現したらイイか、言葉が見つからないね〜・・・。もうね〜、ホント素晴らしいのです!! 今回の芝居で、私は本格的にG2プロデュースにハマり(笑) 素敵な役者さんとたくさん出逢ってしまいました。特に、皿袋さん役の松永さんは魅力的な方でしてぇ〜♪♪ 今後、極力ご出演のお芝居を見に行きたいなと思います(^ ^) |