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<フライヤー表紙>

  【QC3000

オクイプレジデント

オクイシュージ・久ヶ沢徹・佐藤貴史(サモ・アリナンズ)・佐藤ドミンゴ・わかまどか・平田敦子・広岡由里子
.2005/12/27〜29
[駅前劇場] 2005/12/27・29

こちらのScript Titleは、会場で販売されていた台本より抜粋。公演順は左から右に進みます。
□マジックショー   ■MOVEオープニング   □玄武館道場
□ピッチングフォーム □リーリー        ■MOVEリーリー
□由里の宮さま    □VFX          □ラー油
□爪を切る女と覗く女 □グラマラス桜田     ■PV「IBOJI」
□ゲル・ショッカー  □電器屋のおっさんとマロニー
□歪んだ家族     ■MOVE走る息子      □走る息子

えー、、、2005年の年末に公演されたモノです(汗)
半年間も寝かしてしまいましたが、この夏の7月に第2弾『脳内DISCO[bug]』公演が決定しましたー!! 今回もガッツリ行きまーす!!! というこで・・・05年12月に公演された第1弾を(笑)

オクイシュージ氏5年ぶりの作演かつ、かなりの至近距離でネタライブ。「独特の男が独特の雰囲気で独特のシナリオを独特に演じ独特の世界を醸し出してます」と言っているだけあって、まさに『ネタLIVE やり逃げ 3days』。←(笑)
その通りで・・・超やり逃げされてきました(笑)
箱は駅前劇場。「狭いから早めに行くのがイイ」とのアドバイスで15分前には客席に入りました。するとですよ・・・ミラーボールが回転していて、さらに薄らと歌がかかっていたんです。「なんだろー?」とずーっと聴いていると、歌謡曲を誰かがカラオケしてるモノだった。やがて、大人〜なムード漂う歌声の米米CLUB「シェイクヒップ」が、久ヶ沢さんだと気付いた瞬間は「うわぁぁぁぁ(不意打ち)」であった。米米をチョイスして、更にその何百曲もある中からこの曲を選び出す兄貴、素敵(笑) 久ヶ沢さんと平田さん以外は声も知らないので気付きませんでしたが、その他の歌も出演者のモノだったのです!! 上手いかそうでないかは別ですよ(笑)
客入れからこんなムードで、とにかく、面白いことこの上なく・・・始終笑いっぱなし。どんな感じだったかというと、オクイさんの言葉を借りれば "バカな大人" なネタ。余す事無く"バカな大人"で、久ヶ沢さんは相変わらず縦横無尽でどう動いたら客席が沸くか分ってるし、オクイさんも負けじと縦横無尽で、久ヶ沢さんとの息のあいっぷりは凄かった!!
それだけど、コント中の声(掛け声)をサンプリングしたものが曲になってたり[玄武館道場]、ステージで実際に動いている内容が次のMOVEに繋がってたり[リーリー→MOVEリーリー]、そのMOVEが所々に差し込まれててロケ地が地方まで行ってしまったり[最初グランド→都内国会前等→雪国など]、PV作っちゃったり[グラマラス桜田→PV・IBOJI]。只の笑いじゃない所にオクイさんの幅広いエンターテイメント性や笑いのセンス、才能を感じましたわ。笑って笑って、そしてLIVE内の楽曲はオクイ氏が総べて作曲されていて、サントラ買っておけば良かった・・・と後悔する程、ダンサブルなCLUBmusicっぽくってかっちょええ。こんなにも何でもできるオクイさんって、すっげーかっこいい。野放しでも笑えるネタってのも、とても素晴らしい事だわ。

ここでいくつか、そのネタたちを紹介。
今でも思い出し笑いできるのは『由里の宮さま』。皇室の由里の宮さまが、公務でパン屋に出向いてパン職人の技を見るって話し。
まず皇室系のネタっていう事で、コントがどう展開していくのかの期待とワクワク感が凄かった。ナレーションもそれ系番組で聞き覚えのある感じの落ち着いたMCで、バックミュージックはクラシック。パン職人はオクイさんと久ヶ沢さん。由里の宮さまはおかっぱのカツラに銀縁の眼鏡をした広岡さん。 がっちがちに緊張したパン職人2人が由里の宮さまの前でパン生地をこねて「ぞうさんパン」の形を作っていくのですが、緊張のあまり整形手順が判らずに2人はひそひそ小声(なんだろうけれど聞こえる)ようにもめ始め、生地を千切り過ぎてしまったり、その千切れた生地の一部を床に落としてしまったり、その落とした生地が鼻部分である事が判明してそろりそろりとしゃがんで拾ってくっつけたり、由里の宮さまに質問された事に対しても緊張しすぎて返事しかできなかったり(それも「ハイ」ではなく「ティス」)。こんなガチガチに緊張した状態でできたパン生地の整形はいびつで、どう見ても「ぞう」ではなく "ナニカの物体?!" 的なもの(笑) 焼き上がりを持ってきてその生地の横に並べますが、いびつさは寸分違わずに、同じ(笑) もちろん、由里の宮さまは不思議そうに見比べて「・・・同じ?」とパン職人に聞きますが、間髪入れずにナレーションが「同じです」と歯切れ良く言い切る。←番組制作サイドのゴリ押し意見(笑) それで久ヶ沢さんはその場で失神。オクイさんは由里の宮さまの手にキスしようとして足元に跪いてお付きの人々に止められつつ、ゆっくりと暗転(笑)

文字だけだと非常にフツーなんですが、このオクイさんと久ヶ沢さんの極度に緊張した面持ち・焦って高揚した感情の動きと表情は、挙動不振過ぎなんだけど・・・息が合い過ぎていたので笑わずにはいられない!! プラス、無感情気味なナレーターの語りが合いまってヤバいのなんのって!! 皇室系の人々には触れず、公務で訪れた所の民間人をネタにしたから、いくらぶっ壊れた内容でもアリってのも良かったわぁ〜。コレこそ余す事無く「バカな大人」。
29日は、このパン生地がテーブルにくっ付いてしまうハプニングが。すかさず久ヶ沢さんが「・・・トレなァい」と挙動不振のままアドリブ効かせてました。
ちなみに、このLIVEはこんな感じの笑いネタ中心(笑)

『ゲル・ショッカー』は、総統としてオクイさんのみ声だけの出演(ボイスチェンジャーで高めの声)で、他のメンバーは上座に2列に並んで全身黒タイツ・おでこには各自1号〜6号まで番号がついショッカーマスク。ショッカーだからセリフは「イーッ!」のみで、激しい動作なんかは無く整列したままなんだけど、この「イーッ!」一言で怒ったり、返事したり、否定したり、軍歌歌ったりするのが面白く、ぐはぐは腹抱えて笑っちまいました。3号(久ヶ沢さん)だけ異様にデカく総統(オクイさん)から「無駄にデカい」と言われていた、、、(笑) 
29日はこの無駄にデカい身体で、サモアリ後輩・佐藤さんに無言の圧力かけてたなぁ。←佐藤さんがウケたから(笑) もちろん総統はすぐ「後輩がウケたからって威嚇しない」的な突っ込み。それで客席どっかーんと笑いの渦。こんな調子でステージ上が面白すぎ、総統ついに「俺もそっちいきてぇぇぇぇぇぇ!!!!」と吠えて、また客席どっかーん(笑)

『歪んだ家族』は出演者全員出演で、家族全員(その中には覆面した動かない謎の人もいる)と息子の友達が晩ご飯を一緒に食べるって設定。主に父(久ヶ沢さん)と息子(オクイさん)の絡み中心でお話は進みますが、全員リアルで食事してて、おかずを取り合ったり、お茶飲んだり、タクワンバリバリ食べたり、ポットからお茶こぼしたり。気になったのは平田さんで、ずーっとカラアゲばっかり食べてました(笑)
そのリアルな仕種も面白いんだけど、29日の落日は息子(オクイさん)のアドリブがめっちゃ効いてて、万引きした品物を「ダブルベット」と答えるセリフを「モデルルーム」と言い切った。これには出演者全員が吹いて、笑わないようにすっごい堪えてるんだけれど、笑いが止まらずになかなかセリフ言えなかったり、うつむいたまま肩が小刻みに震えてたり、客席にニヤけた顔が見えないように手で隠してるのは楊子でシーシーしてるからだよ風にしてたなぁ(笑) 覆面した動かない謎の人は時折、テーブルに「どんっ」という音と共につっぷす。それを静かに元の状態に起こすんだけど、、、謎の遺言らしきものを残した死んだおじいちゃんでした。う〜ん、ブラックなのに爽やか♪



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