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<フライヤー表紙> |
【G2-other】 | |
G2 | ||
松岡昌宏/須藤理彩/河原雅彦/篠原ともえ/コング桑田/三上市朗/植本潤/川原正嗣/前田悟/久保酎吉/大高洋夫 | ||
東京公演 06/10/06〜23 [東京グローブ座] 大阪公演 06/10/28〜29[シアターBRAVA!] |
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2006/10/06、15、17、22 東京公演 [東京グローブ座] |
親友の京介(河原雅彦)が目の前で殺された為に、無実の罪を着せられた銀平(松岡昌宏)は刑務所で服役する。しかし、銀平にはどうしても脱獄する必要があった。それは京介の最期の言葉「宅配BOX」の中味を誰にも渡さず、自分で手にする為だ。 脱獄する為に銀平に力と知恵を貸してくれたのは、調達屋の爺(久保酎吉)。刑務所内で極秘で行われる“ロック・フェス”でバンドを組み、ライブ本番の会場から脱走する計画を立案してくれる。バンドメンバーとしてボーカルに杏(篠原ともえ)・キーボードで梅竹(植本潤)が参加し、足りないベースに看守の鬼塚(久ヶ沢徹)が加わってしまった。それでも“ロック・フェス”に向けてリハを行うが、なかなかロックの真髄には辿り着けない。肝心なギターの不在、バンド存続の危機、次々と訪れる困難。焦り苛立つ銀平。 なぜ京介は殺されなければならなかったのか。宅配BOXの中には一体何が隠されていたのか。 それらのコタエは、ライブ当日の会場で明らかになった。 |
久ヶ沢兄貴の活躍、ともえちゃんの歌声、三上さんの渋さ、酎吉さんの深みに星5つ!!!
(笑) 途中15分程度の休憩を挟んで、軽く3時間近くあったんじゃなぃかなぁ? という長丁場にも関わらず、時間があっという間に過ぎて行った。友情あり、恋心あり、親子愛あり、闇の権力ありと、このストーリーの相関図は実に多彩。そして個々の心情の表現が、時には芝居だったり、時には歌だったりと、幅広く鏤められている。個人的に好みだったのは、これらの感情の波がテンポ良く、適度なメリハリとなってシーンが流れて行ったこと。それでいてちゃんとした「芝居」が観れて、鉄板的な笑いも観れて、迫力のある音楽(LIVE)まで堪能できて。ココ迄感じられるのも、G2さんが当て書きしてるんじゃないかって感じる程、キャラと役者が一致して良い味出てて(笑) 歌の上手いともえちゃんにリアルにエレクトーンが弾ける植潤。そして肝心なドラマ−の松岡くん。そして脇をしっかり固める渋い重鎮たち。改めて自分が思っている「芝居は役者がその役をいかに自分に降ろすかにある」という事が形になって、まさに目の前にありました。練りに練られた作品だっただけに、本も演出も役者もキャラも、どれもパーフェクトに近い。脳裏でまだまだ鮮明に再生できる、素晴らしい作品です。 ほとんどの役はエンディングまでキャラが持つ方向が変わらないのに、看守の“鬼ちゃん”こと鬼塚(久ヶ沢徹)は、ストーリーが進むにつれてどんどんと柔和で "分ってくれるヤツ" に変化していった。全く笑わず、看守としての業務を全うしている人物像だったんだけど、銀平達と接するうちに次第に人間味を出し、最後は銀平に強力な助っ人になっていた。もちろん、久ヶ沢さん特有の「笑い」という大輪の花を咲かせは会場をドッと沸かせ、このストーリーには欠かせない気持ちの良い「緩」の部分になってた。兄貴、脳スコで分っていましたが・・・歌は苦手ですな(笑) 今回、役の上で味の深みを感じたのは坂本=石上(三上市朗)さん。※久保酎吉さんは常に感じてる。 “爆弾犯で脱獄後に整形までして坂本に名前を変えた”から「(素性がバレて)捕まったら次は死刑かも」という状況にも関わらず、脱獄した刑務所に収監されてしまう。しかも、過去刑務所所長(コング桑田)にかなり気に入れられていたギタリスト・石上だったから、ギターの音を聞かれたら直ぐに自分は誰なのかバレちゃう状態。こんなギリギリのラインを歩いているのに「(素性がバレるの分ってても)・・・弾きたいんですよね〜。ギター・・・」と梅竹に告白した時の、ギターが愛おしくて仕方ないという、あの三上さんの遠くを見つめた懐かしそうな瞳・・・。あれはそんな気持ちを知らなきゃ出来ない、とてもとても素敵な瞳をされていた。この時ばかりは三上さんに心を「きゅっ」と掴まれたねぇ・・・切なかった。(その後、所長はそのギターを聴いてもちろんビックリ。でも、石上ではなく“坂本”として納得。銀平のバンドにギタリストとして参加してやっとロックバンドの形となる。) 「人の心」を表現するこの作品に、鬼ちゃんの心の変化や、石上のギターへ思い、爺(久保酎吉)の銀平に対する愛がなかったら、このお話はここまで胸にぐっとは来なかったと思う。エンディングのバラードで爺がドラムを叩く姿は、涙なくして観れなかった。そう感じさせる3名様!! この方々はすごい。素晴らしい。記憶をなぞるだけでも泣けてきます(T-T) もうね〜、4回観たけど観たりない!!(笑) 全公演劇場に行ったとしても観たりないし、久しぶりにこんな自分好みのナイスバランスな舞台を生で観れた事が何より嬉しかった。 |
今回は演目に合わせてステージを特設。客席に迫り出すように真四角のステージが組まれ、1辺は通常ステージに接地され、残りの3辺は客席に囲まれイメージは円形ホ−ル。基本的にこの迫り出した真四角の特設部分でお話は繰り広げられ、270度ドコからでも観られて、客席通路も惜しみなく使われ・・・役者さんが近い近い(笑) 本来の舞台は二階建てにし、その二階部分も使ってさらなるスピーディーな場面展開をしていた。会場全体がステージのような一体感も狙いだったんだろうなぁ〜。 謎が総べて解決された後のエンディング(多分カーテンコール)で、出演者全員で唄った「JAIL BREAKERS」はすげー気持ち良かったーーー!!! この時点でLIVE会場のように、スタンディングして一緒に唄いたかった位のライブ感が爽快!!! 泣いて笑って、すかっと爽快。演出も良かったなぁ〜。うん。そな気持ちの良いお芝居(^ ^) さて。何日か観ていると、ちょっとしたアドリブだとか、アレンジを発見します。 「実際に楽器演奏ができる」と認識されているのは松岡くんと植潤だけで、久ヶ沢さんとか当て振りと思われていたのですが、「ベースも生演奏だよ!」と判るように、わざと演奏前にそれぞれの楽器の音を出すようになっていった。(久ヶ沢さんも三上さんも1月からそれぞれの担当楽器を練習をされていたので、当て振りでないことを伝えたいもんねっ!) 梅竹がオーディションで弾いたエレクトーンは生演奏で、日によって違うアレンジ・違う曲を弾いていた。私は2曲聴いたかな? 刑務所所長が銀平に向かって「君さぁ」と言うセリフを、日を重ねるウチに「Youさぁ」に変え、会場ものすんごい沸く。 ※この時警護役で鬼ちゃんが正面を向いて凛々しく立っているのですがやはりツボに入ったらしく、正面を向いたまま鼻の穴を大きくし、必死に笑いを耐えていた(笑) 爺が倒れたと知らされて医務室に走る銀平を追う梅竹と坂本。坂本「お見舞い何を持って行く?」に対しての梅竹の返答は「卵焼き!」「どんぐり!」など多数あった(笑) ロックフェス本番でのギターソロ後、坂本が豪快にピックを投げるようになった!! 様になってた!! 弟達が見守る中、長男歌のソロでビブラートを披露(笑) 板の上でもそれぞれが楽しんで演じていた。こんな芝居、観ている方も楽しいに決ってるさ♪ またG2のスペシャルなメンバーで、芝居やらないかなぁ。 |