『Michelle~いるといないは天と地~』。

先週のお話になってしまいましたが、
赤坂RED/THEATERにて、観劇してきました。

WAKUプロデュース vol.15
『Michelle~いるといないは天と地~』
作・演出 : TARAKO
公演期間 : 2010年12月4日(土)~9日(木)

(以下フライヤー裏面より引用)
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メールだと素直になれる?
それぞれの架空現実に生きる 幸せと不幸せ

“みっしぇる”・・・? 誰・・・

ネットという便利で身近なコミュニケーション
使う? 使われる?
いる? いない?

見えないからみえるもの 見えるからみえないもの
どちらも大切だから そっと手を伸ばして
みっしぇる・・・ココにいるよ

私はあなたのとなりえで微笑みたいだけ

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あるマンションに住む、2家族に付随する人々の日常から、
どんどんとストーリーは広がってゆきます。

その家族の一つは
真面目でお堅いイメージの旦那さんが女装の趣味(笑)があり、奥様はちょっとおっちょこちょい。
旦那さんは奥様にリストラされたことを告げられず、女装趣味を生かしてコスプレパブ『ミッシェル』にて復勤中。
この事実を告げられない辛さだとか、
その他諸々で奥様にはちょっときつく話ガチだけど
旦那さんは奥様にぞっっっこんLOVE。
[鹿島良太さん/皆口裕子さん]

そしてもう一つは、
旦那さんがリストラ後再就職したのに、奥様が不治の病になってしまうご家庭。
旦那さんも奥様も、ものすご~く肩の力が抜けていて(間抜けではない)笑顔が堪えない♪
ココもご夫婦円満で、絵に描いたように素敵♪♪
そんなご両親に育てられた息子さんは、同級生とビートルズのコピーバンドやってる。
[木原実さん/山口美砂さん/山下平祐さん]

それぞれのお話が進むにつれ
コスプレパブ『ミッシェル』に関わる人も絡み出し、
『ミッシェル』に勤務する人々の
複雑な過去・人格形成に関わるバックグラウンドも明確になってゆく。

夫婦が相手を想う、親が子を想う、子が親を想う、女性が男性を想う。
いつも居るはずの人が自分の前からいなくなる理由は様々で、
それは不治の病だったり、
物理的な離縁だったり・・・子供なら、捨てられたって思うよね。

それぞれの存在が、いるかいないか。
それが天と地程の差が生じるのは、
根底に 愛情があるかないか なんだよなって。

深く深く。
共鳴して、目汁出してきました。

そうさせたのは、台本と役者陣の相乗効果。特に演技だったように思う。
木原さん、山下さん、
柏さん(『ミッシェル』勤務員役/実母に虐待された過去あり)、
斉藤さん(御曹司役/実は孤児)から出てくる感情は、
もう、何ていうか。言葉では表現できない位、味があるモノでした。
きっと、様々な山を越えて手にした宝物を
ココロに一杯お持ちなんだろうなって。思います。

TARAKOさん脚本のお芝居は、
大切なモノは何かを、思い出す・確認できるストーリーばかり。
ほっこりと、胸が温かくなる。
本当に欲しいもの、
本当に大切にしていきたいもの、気付きます。

次回作も伺えたら幸いです(*^o^*)

<<フライヤー 表・裏>>

CAST(以下敬称略)
楠見尚己、柏進、鹿島良太(劇団偉人舞台)、松野太紀、皆口裕子
古山憲太郎(モダンスイマーズ)、斉藤佑介、山下平祐、杉原勇武、今村真沙美
木原実 / (WAKU)山口美砂、柳沢三千代、TARAKO

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