京都旅行を振り返る。【夕食編】

「京都に来たのだから、京野菜をフンダンに使った懐石が食べたい!!」
と、京都最後の夜は京都市中京区・丸太町駅側の『御料理 光安(みつやす)』さんにお伺いしました。

“京町家にて、一日2組限定の懐石がいただける”という、とっても落ち着いた雰囲気のお店。
目印は、このランプ。
和紙に筆書きされた文字が、ほっこりとした気分に誘います。

店内は、入り口すぐのタタキで靴を脱ぎお座敷に。
画像は、ご案内いただいた一番奥のお部屋から、玄関方面の部屋を見たもの。
左手・ついたての奥には厨房が見えるカウンター席がありました。

とても落ち着いた雰囲気で、木の温もりから物凄くリラックスできちゃいます。

奥のお部屋の横は廊下になっていて、その廊下に面して箱庭が。
※画像よりもお庭広いです
この雰囲気、奥ゆかしすぎて素敵。

テーブルセットはこちら。
自然の木目を生かした懐石膳やお箸が、お店の雰囲気にベストマッチです。


今回注文したのは控えめな量の 【野菜小懐石 ―野菜中心のミニ懐石。―】 で、お値段は3,990円 。※こちらのお店では、一番お高い懐石でも8,400円です。
柚子ジュースをプラスでオーダー。>600円だったかな?
一品一品をとても詳しくご説明くださり、更にちょっとした些細な質問にもお答えくださる。
お料理と共に、細やかな心遣いと、おもてなしのココロも美味しくいただいてまいりました。

『柚子ジュース』

100パーセントの柚子です!!
アイスもホットも注文できますが、私はアイス、友人はホットに。
柚子のイメージって、香りも強い(ハッキリ)だけど、酸味も強い(ハッキリ)という印象だったのですが、コチラの柚子はすっごいまろやかなんですわぁ~・・・。
口当たりも柔らかく、喉の通りも優しい。
このまろやかさにはかなり驚きました。

先附『いちご無花果 胡桃だれ』


ムカゴと金時人参の間引き菜を沿えた無花果です。
胡桃の風味がまた、、、素敵!!
なんとも言えない優しいお味と、舌触りが物凄く良いクリーミー感。
それに甘すぎず、熟しすぎず、絶妙なタイミングで収穫された無花果ですよぉ~・・・。
無花果がこんなに美味しいと感じたのは初めてでした♪
しかも、この無花果は、一口大の4等分にカットされていて、とっても食べやすくなっています。
こういうところから、お料理へのコダワリを感じました。

向附『新秋刀魚の焼き霜』


新秋刀魚を火でちょっと焙り、醤油のジュレと根葱を添えた一品。
生わさびをちょっと添えていただくと、、、織り成す風味のハーモニーに撃沈します(笑)
秋刀魚って、生で頂くとこんなに美味しいんだなぁ~って…トロケます( ̄▽ ̄)~゜
一品目からあまりの美味しさにテンション急上昇・大ハシャギでしたが、だんだんと感嘆の唸りが入ってきて「う、、旨い・・・。ヤバイ・・・。」と(笑)
食べて目の前から消えてしまうのは勿体無いけれど、もの凄く食べたい(味わいたい)っていう欲求との戦いが始まりました(爆)

強肴『秋野菜の吹寄盛』



お持ちいただいた際には蓋がされていて、開ける時のワクワク感も愉しみの一つ♪
中には様々な調理法で、海老芋、白とうもろこし、すくな南京、焼椎茸、銀杏、柿の6種が入っていました。
それぞれの調理法ですが、素材の味にごまかしの効かない、焙り・揚げ・生。
絶品です。。。 ヤバイです。。。
今まで自分が食べてきた野菜って、、、、と思ってしまうほどで、素材マンマの甘さって素晴らしい。
彩りの風情と、器の木の重厚感とがまた、素敵でした。

口取『卵黄の味噌漬』


光安さん看板料理の2つのうちの、一品。
亀岡ひら飼い卵を、店主が厳選した粒味噌・清酒・3年熟成みりんに漬け込んで仕上げたもの。
なんて表現したら良いんだろう・・・・コク、風味、舌触りが濃厚なのに、しつこくない。
ちびりちびりと少量を口に運び、その余韻にも浸れるような、そんな感じでございました。
旨しです。

留椀『蕎麦掻の白味噌仕立』



もう一つの看板料理。
白味噌に忍ばせたダシの風味が・・・豊かなんですわぁ~・・・・(ため息)。
カツオがメインだったのかなぁ。香りだけで胸が一杯になったのは初めてで、いつまでもその香りを愉しみたく、鼻をくっつけてしまいました(汗)
きめ細かい蕎麦掻きは、とろけるほどの柔らかさで、甘すぎない白味噌とのハーモニーは、とてもシンプルでいて、深かった。
“胸が一杯になる”って、こういうコトをいうんだなぁ~って感じです。

御飯『鱧と松茸御飯』『胡瓜の諸味噌添 茗荷の甘酢漬』



マツタケの良い香りと、鱧の風味が生きた炊き込みご飯に、キュウリの新鮮なカリカリ感と茗荷の甘酢がアクセント。
濃くない優しいお味なのに、キチンとした主張があるっていうのかな・・・。
料理の説明ってホント難しいですが(汗)
鼻から抜ける香り(特にダシ!)がとっっっても良かったです♪

甘味『庄内麩の博多』


庄内麩をごま油で上げ、小倉餡をサンド。
さくさくの庄内麩から香る、胡麻油の胡麻の風味がなんとも言えない良きカホリ。
小倉は甘すぎず、粒が立ちすぎず弱すぎない、この絶妙さが素敵過ぎっっ(o^-‘)b
とっても美味しかった~♪

素材のよさを生かした、ごまかしの効かない調理法の数々。
少量でありながらも、あまりの美味しさに胸が一杯になってしまい・・・。
分量は【少量】ということでまだ食べる余裕が胃にありますが、あまりの美味しさで【胸いっぱい】で、余韻に浸りたくなる美味しさ。
もしこれが戦いであるならば 【惨敗】 どころか、1ラウンドKOでした(笑)

本当に美味しかったぁ~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

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