今年の8月。
私は、一人の写真家の存在を知りました。
その方は、小岩井ハナさん。
水曜どうでしょう東北キャラバンのスチールカメラマンをされていました。
ハナさんの写真はHTBの水曜どうでしょうTOHOKU CARAVAN各地のフォトギャラリーに掲載されていき、ハナさんのお写真を見ているとその会場に行った気持ちに成る。そして、ココロがほかほかしてくる。
溢れてるのですよ。
被写体の、その場で感じている気持ちが。
なにより私の大好物の“醸す作品”と、ダイレクトな“分かる作品”と、どっちもある。
だから、余計に「感じる」のだと思う。
ほんのちょっとの「瞬間」すらもしっかりと切り取って「永遠」に変える魔法使い。
そのハナさんの個展に、今宵は行ってまいりました。
慣れない代官山に迷いつつ、会場のSPACE Kに到着。
シンプルな白いお部屋に、カラーとモノクロの作品。
初めましてのお顔、一週間ほど前にお話したお顔。
何より、一切の鎧をまとっていない、ハナさんに向けられた「想い」が溢れているお顔。
人が溢れさせるものって「言葉」じゃ、ないんですね。
こんなにも幸せで、とてもあたたかな気持ちになれる。
幸いにして。
ハナさんに私の東北キャラバンへの想い、私がハナさんの作品に魅かれた理由をお伝えできた。
ハナさんのココロに触れ、私が無駄に気張っていた部分に気付く。
やはり、ハナさんは魔法使いだ。
点を線に、線を太く長いものに。
[写真展]上野祥法×小岩井ハナ 「接点」-A POINT OF CONTACT-
代官山 SPACE K にて10/5まで。