劇団四季『アイーダ』/やっと6回目。

先週末4/3(土)ソワレ・劇団四季アイーダ』は樋口さんや光川さんの熱演が骨に沁みました(ノ_・。)
沁みすぎて 「涙で曇って前が見えません」 をリアルにやってきました(笑)

そして、今でも思い出すだけで泣ける・・・(ノ_-。) 電車の中でポスター見て、反芻してるだけで涙目(笑)
ドコのシーンがどうだったから泣いた っていうパーツ的なモノではなくて、全体を通した個々の感情の波を思い出すから自然と泣けるんだよなぁ・・・。
アイーダ×ラダメス×アムネリス、全員の表情を一つも取りこぼしたくないほどのステージ。
今週末に、次の記憶と混ざる前に!
簡単に書きとめ。

アイーダ:樋口麻美さん
クールな部分はクールに、キュートなところはキュートに、情熱的な部分は情熱的に。
一国の王女であっても一人の女性には変わりないという姿、そして物凄い熱演と迫力に、いつも以上に圧倒されてきました。
私の印象ですが、樋口さんのアイーダは自立した女性の強さを持っている気がする。現代で社会進出を果たしている女性に似てるっていうか。

『儚い喜び』の「靴を脱ぎ捨てて走るの!」のくだりはめちゃめちゃお転婆少女で可愛らしいのに、その後の「王女様と無理やり結婚?! ご愁傷様。」のくだりの呆れ果て、静かに怒りを込めている眼差しは凛々しいの。
「何寝ぼけた事言ってんの?」的な口調と“一本筋の通った強さ”は相変わらず好み(^ ^)

『ローブのダンス』でローブを受ける前の、ヌビアの民の輪の中で肩車(実際は肩に担がれてますが)されている時点で、既に涙を浮かべられていて。←民のパワーには鬼気迫るものがありました。
ローブをまとい、(新フライヤー表紙のシーンの)キりっとした横顔はめちゃめちゃカッコ良かった!
『迷いつつ』後のラブラブっぷりは相変わらず可愛らしい♪ 部下が来た時のラダメスの慌てっぷりも(笑)
そしてヌビア王の生け捕りの知らせでの混乱と悲しみ・嘆きの表情は、こちらも胸が詰まる思いが(ノ_・。)

『星のさだめ』後半から前世までノンストップだった、アイーダの涙。
その辛さや苦しさがコチラにも伝わってきて、物凄く胸苦しく、私も号泣(T-T)
ドレ位樋口さんが涙を流していたかと言えば、
現世に戻ってからも、アイーダの目元に号泣した名残(ちょっと腫れぼったい感じ?)が残るほど。

アムネリスに「彼を愛しているもの。そうでしょう?」と細い声で懇願している姿は、ソレまでのアイーダの強さから想像できなくて、余計切なかった(ノ_・。)
このシーンは、ラダメスの本心を聞いたアムネリスも、とっっても切なかったと思う。

樋口さんのアイーダ像、好きっす!
金田(俊)ラダメスとのラブラブっぷりは、現代の人っぽくて共感♪
ラダメスも将軍でありながら、彼女の前では単なる一人の男性。
ちょっと甘えんぼテイストだから、凛々しいボーイッシュな樋口さんアイーダがマッチして見えます。
甘えんぼテイストに見えるのは、多分部下の前では常にキリっと強面で居るギャップからかも(笑)

ラダメス:金田俊秀さん
何度聞いても、美しい歌声が素敵!!
そして繊細な感情。>前「ガラス細工」と表現しましたが、壊れやすいって意味ではないです
日本語の台詞(発音)がドンドン上手くなっている気がします。
今まではなんとなーく、(台詞ではなく)歌がダントツ上手いっていう印象だったのが、今は台詞もいいなぁ~って、いうのでしょうか。
んー・・・言葉の裏に隠された“ニュアンス”も、こちらにも伝わってくるようになったと思う。
例えば、船上でアイーダに手かせを付け直し「生き延びたいならそれを忘れないことだ」という部分には優しさが含まれた忠告に聞こえてみたり。←以前はハッキリと強く言っていたから命令口調っぽかった
アムネ寝室のシーンで、アムネに一喝された返答の「いや、そうゆうつもりでは・・・」も、大分ごまかし笑いが上手くなった気が(笑)
全体的にも抑揚のつけ方、テンポの調子変更(文末をユックリ目)、声のボリュームの大小など、随分と表情豊かで。
裁判前にアムネリスに心情を語るシーンの、感情の篭りっぷりはぐっとキました(ノ_-。)
(今回初めてこのシーンでアムネリスに手を伸べたのを観た気が?)
この進化は嬉しい限りですが、
墓の中での台詞だけは、ちょっとカクっとしてしまったのが悔やまれます(>_<)
日本語が堪能になったら、
(演技がもっと自然に出れば最強だけど)歌ヨシ・台詞ヨシ・ルックスヨシな役者になるんだよなぁ~・・・。
そう考えると、母国語で演じられたら物凄い素敵ってことじゃないか!!!!

『どうもおかしい』で“アイーダに恋をした”という自分の変化を認めた際の、あの照れ嬉しそうな、幸せそうな顔は可愛かった(照)
ゾーザーとの親子ゲンカは若干おとなしく、
アイーダに膝まづく際にどすっとする勢いが弱く見えたのは・・・気のせいではないハズ(^▽^;
これらのシーンを思いっきりやる金田(俊)さんが好きだ(笑)

アムネリス光川さんと日本語の台詞を交しているのが、なんだか不思議に見えた。
この人はいつか帰国するんだろうなぁ・・・と。寂しさを憶えました。>私、、、危険!(笑)

アムネリス:光川愛さん
アムネリス光川さんは、今回でやっと2回観れました。
前回は「細くて美しい方」という印象でしたが、
今回はオープニングの『愛の物語』を耳にした時から、なんだかぐッと引き込まれた。
その歌声をなんと表現したらいいか判らないですが、
お声の印象としてはたっぷり・ゆったりした深み、綺麗な日本語の発音(特に「つ」)、そしてより響く音域(太め?)の総てのバランスが取れているという感じでしょうか。
歌声ボリュームの絞り方や細かいビブラートがとてもお上手なので、
『真実をみた』や、『愛の物語(リプライズ)』の最後の「あぁ~いぃ~・・・」の細い声聞いて号泣(ノω・、)
琴線に触れられまくりでした。

光川さんも台詞が表情豊かになられた気がします。
もちろん、シーンごとのお顔の表情も深いのよぉぉぉぉ・・・。
もうね、気付くと自然と目が追っちゃうの(笑)
判決のシーンでは鼻の下が光って見えたので、涙を流さないようにぐっと堪えていたんだなぁって・・(ノ_・。)
二人の裏切りを前にした寂しさや悲しみをひた隠し、女王としての自覚を持ち、淡々と判決を述べる強さと静かさ。
初めて、判決を下すアムネリスの辛い心情に触れた気分でした。
だって、彼一人を想い続けた9年間。そしてやっとできた、自分の気持ちを理解できる友人。
この二人からの裏切りと、父が病でもう長くはないという事実。
あぁ、アムネリスの成長も思い出すだけで泣ける。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

『お洒落は私の切り札』はめちゃめちゃキュートでお美しかった♪♪♪
スパの「きゃーっ らだめーす!」とか、晩餐会で結婚発表を聞いた「きゃーっ(喜)」の言い方はかわいくってヤバイ

退団された奈良崎さんのお話ですが、
光川さんは物凄い努力家で、日本語で上手くできない部分を、物凄く練習してドンドンクリアされていく努力家とのこと。
実感です。

メレブ:金田暢彦さん
今回特記は『どうもおかしい』で、ラダメスがヌビアの民に品々を分け与えている際に傍らにいた時の表情。(前回見逃していた部分だったので、、、)
ラダメスが笑顔で次々に品物を手渡している背中を、信じられないような、戸惑いの眼差しで見詰めているんです。
途中、ラダメスに担いでいる敷物を渡すように指示された時には急いで笑顔になるんにだけど、また信じられない顔に戻る。
ラダメスがアイーダに恋をしたという“今何が起きているのか”の危機をヒシヒシと感じているというのかな・・・。
「ありえーーないぃぃ~!」を歌う際の金田(暢)さんは喉が苦しそうだけど、それは歌声に叫びの感情を乗せているからなんじゃないのかなって思うし。>この時ちょっと爪先立ち&前ノメリになる

デビューしてから、1ヶ月と半分位?で連投中の金田(暢)さん。
「ボック」の際の連投を考えると、このまま秋口まではメレブ固定な気がします。>嬉しい♪

あと
ゾーザー田中さんのシャウトが聞きたい!!!!
『ピラミッドを建てよう』のシャウト、一度お聞きしましたが素敵だったのです。

ファラオ維田さんの親心は何時も泣ける!!!!
「アムネリス、言ってもよいかな?」の微笑みながらの優しさ、「そなたは己の気持ちが判らんのだ」の悲しく切なそうな表情はぐっとキます。

アンサンブルの皆様のダンス、叫び、歌声も素敵!!!
ネヘブカが代わりに連れて行かれた時の叫びは、私も心引き裂かれる思いがします(ノ◇≦。)

さて。
今週末のアイーダキャスティングはいかに!(笑)

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