劇団四季『エビータ』。

3/9(火)やっとこ劇団四季『エビータ』観てきました。
ちなみに東京千秋楽は今週日曜の14日。ギリギリでした

おハズカシながら私が『エビータ』で知っていた知識といえば、
マドンナが昔そんな映画に出ていたなぁ~ということと、
TDSブロードウェイミュージックシアターで上演されていた
「アンコール!」というショーで「Don’t cry for me Argentina」を聞いたこと位・・・。

なんとまぁ、無知識でして(呆)
上演までの間はパンフレットを熟読し観賞と相成りました。

以下若干舞台の内容を交えつつなので、ネタバレ的な部分もあるとは思います。
しかし、なんともボキャブラリーが貧困ゆえ・・・その点はお許しを。
それでも舞台を見たら、全然印象違うはず! ソレ位、演出が素敵だったのです。

オープニングの国葬シーンから、
エビータが国の労働力でもある貧民層からの慕われ方が手に取るように判り、
なんかぎゅっと胸を掴まれて涙が・・・(汗)
その後展開してゆくストーリーから、
複雑なアルゼンチンの情勢の中で
ファーストレディーの地位にまで登り詰めたエビータの
野望に燃えた彼女の生き方は美しくもあり、切なくもあり。
確かに彼女のやり方は敵を作ってしまったかもしれないけれど、
それで貧民層が救われたことは事実でもあって。
物凄い信念を持って突き進んだその姿に、
人生を賭けた信念の強さに、羨望の眼差しを持ってしまったのは言うまでもありません。

エビータ野村さんの凛とした美しさや野望に燃える姿もさることながら、
実に冷静にエビータの周囲を傍観し、批判しているチェ芝さんや、
エビータの力で大統領に登り詰めたペロン金田さんも素敵。パートが少なかったのは残念。
野村さんは歌より演技の方が素晴らしかったなぁ。
ビジュアル的なバランスで観ていると、
エビータ野村さんは一幕目よりもニ幕目の方が断然合っていて美しいけれど、ペロン金田さんとのバランスが 姉さん女房 っていう雰囲気が強かったかなぁ?
(なのでこの二人は夢子さん×金田さんで一度観てみたかった。)
金田さんの立ち姿がラダメスに見えたのは、自分の脳内変換でしょう(汗)

アンサンブルの皆様の、アルゼンチン労働層パワーは印象的でした。
エルパパである白倉さんがいらっしゃったのも嬉しかった♪
そして何より
とっても自然な空気に包まれた芝さんの伸びやかな歌声と、
金田さんの相変わらず素敵なお声には惚れ惚れですよぉぉ(//∇//)

フライヤー裏面より/チェ役の芝さん

演出としては、
笑いを誘った軍部の椅子取りゲームも印象にありますが(笑)
労働階層の個々がキャンドルを手に登場したチャペルのシーンもとっても素敵で、
とても厳粛でいて、愛や信頼、優しさに溢れていて、アレは見蕩れました。
ラストシーンの、あの静かさも。
見蕩れるというよりは、目を見張ってしまったという方が正しいかもしれません。

役者陣はもちろん素晴らしかったけれど、
あの舞台装置はめちゃめちゃ感動しましたっ
円形の回転舞台のメインカラーは白。
それに移動する壁、舞台中央で上昇する円柱は数々のドアにもなった。
そして、あのバルコニーを表現した最前列のセリ上がりと、円形の舞台際を様々な色に彩るライティング。
LED電飾の技術の進歩が、ココまで舞台に彩と表情を出していて。
はぁ~・・・素晴らしかった。

舞台上はメインで動いている方々も観たいし、
後ろで感情情景を出していたアンサンブルの方々も観たくて、
観たい場所がたくさんありすぎて視線を動かすのに忙しかったけれど、
それだけ素敵な舞台を観れたことに大満足でした。

『エビータ』の福岡公演(4/29~5/8)は、どんなメンバーで公演されるのかな?
終演した東京では再演も含め、
様々な演目が目白押しなのでそちらのキャスティングも楽しみです。


<<3/9のキャスト表>>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です